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2004年度(平成16年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

モ山タコアのワイヤ放電加工による無歪み加工に関する研究

仙モ山タの高効率砂高エネルギー密度化技術の構築山

城門由人q小幡睦憲

生確技術部

Pr o血c音量0約0君M

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Pr oduct i on仁n已i neer 川gDi 、′ i s i on

要旨

環境閏題に対応できる小型高効率モーータ〃)開発を目的に,県内外6機関による研究開発小二業を′ 実施Lている.

当センターは,モー タコアのワイヤ放電加丁;ニ上る無温み加丁を担当Lており,今年度は,試作モータコアげ〕加

t 二を行/〕た.ノ安定した加丁条件を検討するために,予備実験を行い安定した加1二条件とし∴ ワイヤ放電′ 電流を

小さく設定し,放電回数の頻度を少なくした.去た,ワイヤ電極と被加l 二物とのギヤップを大きくするために

加⊥電圧を高く設定した.去た,試作モータでは,直径18伽Ⅵi 了1ぴ〕モ}タコアを作成する必要があったため,積 層する電磁鋼板の射告〕が均一となるように,ボルトによろ固定を採用した.去た,ワイヤ放電加「▲ の切断に上る 被加丁物の落卜を防止するために,落下心付牒沌作製した.二び)結果,絶縁皮膜を肯した薄板(厚さ0.35mm)電

磁鋼板の積層加1二が安定に実施できるようになった.

1 はじ♂)に

1センターで;ま,平成1針諷度から2カ年げ)】′ ′ 定でチ 小

型高効率モー爪タの開発を目的に,大分人手を「ト心とすろ

県内外6機関による地域新生コンソーシアム研究開発事

業(経済寝業省公募事業)を行っている.

1センターーは,電磁銅板モータコアのワイヤ放電加⊥二

に上る無歪み加1二法の確立と試作コアの開発に取り組ん

でいる.

本報告では,研究の概要および,今年度センターーご行 ったモータコアのワイヤ放電加丁に/〕いぃご報告する.

2.研究の概要

環境問題等から,ノ電気機器の小型化‥軽量化,省エネ

ルギ←化が重要視されるょうになっている,

本研究開発事業で£ま,人分大学榎閲研究峯〃)有すろ電

磁場解析技術を基に,小型高効率モータの開発を目指し

ている.

具体的には従来機種と川等重量で川力がl .5倍(う.5k\㌔ 汲を5.5k∼も′ 鞭へ)以上の産業用モータを開発し,それに 関わる製造・組み立て技術を構築する計画である.

モータの高効率中高エネルギー密度化を′ 美現するため 高性能希土類永久磁石を配した回転子と高性能電磁鋼板 を固定戸に持つ新たな構造によ/)て,モータの用力に比

倒する空隙(ェアギャップ)げ)磁束密度を従来げ)L5倍

以上とL ニゾ)高磁束密度化に上ろ損失げ)増加を防ぎ高

効率化するため,新たな構造をモ、/1固定子ヘリ)高惟能電 滋鋼板の有効活用技術を確立r う一ることを目的とLてい

る.

去た,開発設計されたモータの材料磁気特性を損なう

ことなく製造・組み立てを行うためげ〕技術開発を行い, そげ)支援技術として如上■製造過程に発生いた二応力によ /って磁気特性が劣化した材料の局所誘導加熱法に上る磁 気特性の回復技術を確1【工すろ。

センターでは,′ 電磁鋼板ゾ)材料特作を試作機モータコ アのワイヤ放電加1二を担当し,試作モータコアの加【二を

行った.

3血 モ叫タコアのワイヤ放電加エによる無歪み加エ

こ11モータコアの加エ

モータの鉄心材料として使用されろ′ 温碇銅板は\f 毒気 エネルギーを伝達する機能材料としてモータ効率を左イJ ▲

する.モータぎー土電磁誘導によるエネ′ レキーノ・を機械的なエ

ネルギーに変換するたれ 鉄心材料とLて使用される電

磁銅板ごは,′ 電磁誘導に上る電流が発生するた裾こ起き

(2)

た薄い鉄板′ 珂吏用されろ.

コア材料≠項=二ごご王、加Lニヒろに力や更隼ノ)… 宗三響て

コア材料の巌気相性〔ノ)′ 万化が昭満室となて.モータコー)アニ土、 金型によろ打ち扶き伽=二によ/コこ作成されろ二±′ い多い

が,打ち抜き加「で発′ 土十るL己てノノ歪がコア材料(ノ)磁気特, 性を劣化させることが知られている.巨た,試作矧現ご 金型を作成すると,コスト増や「封=芭期間が長くノノごろメェヒ

〃)豊明題がある.一方,ワイヤ放電カ=二さ土,任意〝)形状を

作製すろことができ,金型によろモータコア作製±比較

Lて,短時間で試作機用モーータニご了を作こ毀すろことがご、

きる.去た,ワイヤ放電カ=二ごf ま,微小須戒を竃ぷ且琉 エネ′ レギーーに⊥/)て加「二を行うため,舟=二に上っご号さ′ 卜

すろ電磁銅板〔/)磁気的な特′ 性劣化し少互いことが予測さ

れる.二のため,本研究開発事業でH∴,モー一夕コア:ハ作 製にワイヤ放電加工を採牒Lている.

3.2 モータコアのワイヤ放電加工における課題

ワイヤ放電加⊥二は,導電性の被加1二物である金属と黄

銅やタングステンなどの細いワイヤ電極とを絶縁すろ加

L液L巨ご,被加1二物ヒワイヤ電極間に電気エネルギーを

加え(′ 電圧を印加),そ〃〕時に発生する火花エネ′ レギー∴二 上/〕て加⊥を行う】ニリ)ため,モーーダニ了アに才朴イ、ろ絶縁 皮膜層を有した薄板し′ )電磁銅板をワイヤ放′ 竜伽1二㌣行う

場合,次のような課題がある.

放電雄一二は,導電性材料を力=1二▼j る技術ごあり,非導 電性材料の伽丁二は本来できないため,′ 電磁鋼板ゾ)絶縁皮

帳は ワイヤ電極によって直接被壊しながら或いは,電 磁銅板とワイヤ電極間に生ずる火花エネルギ」に上る間

接的な加丁となる.

圭た,ワイヤ放電加工を用いて,金属材料の薄板を積 層して加⊥する場合,材料製造時の残留応力グ)ため,大

きなひずみを生じ,電極ワイヤの断線び)要因になる、(1)

このため,薄板を重ねて加工する場合,隙間が無い[ うに重ね,摩Hの錘板で上下面から挟み加L十る戸法を

とる必要がある.

3.3 加工条件の検討

積層した電磁鋼板のワイヤ放電加!二を安定に=動運転

を可能にする加丁条件を検討すろために、r ′ 情実験を行 った.二二でいう加工条件とは,ワイヤ放電勃=一時の加

工電気条件おょび被加1二物の固定方法である。 電磁銅板は,市販モータに使用されている電磁鋼板(ハ

中ごも最上級とされる鋼板(S9)を使用し,サイズ十L

縦200× 横200メニ厚さ0.35(mm)とした.

材料の上下面に4.5nl mの鋼板(SS400)を当こ,そゾ) 間に,積層厚が約411¶ m〔7)‘ 竜磁鋼板(l 17校)を隙間無 く重ねた.通常,この塊げ)外周数箇所を溶接Lて固定す

るが,予備実験では固定用クリップを独自に製作しノ固定

L′ ′ ∴ 木冊′ ウ一己ご試作十う十、、′ ソ ∴他川j ノ〕ぺノ1−一く∫コア ノ1 直行=≠加111日ノ)′ 芯㌫銅板÷桂川巨ろ′ ㌧勅∴浴ほ∴[斗

制定↓た場や∴酌膏扱い′ 川畑錐に/■ し}:ろ二 ≒二′ 1ミJ r ′ 想された

去′ 二二 溶接∴上る佃怖ハ7二Lハ国定ご:上納裾1一丸部け出陣

間を抑え1ニヒができなく′ ′ ごり,■ 定に加l 二∴影二響/を′ 放:デ 【j 二ごが)′ 誹りされた.そエ コ,ノ.各掠釦卜板J り∴バ丹さえ錘 板(SSヰ0())を待嘱した材杵ノ佃トビ∴二言、ホノントを使川し〟,

切断に上りフリー〆ト/〕ノ 存「;)トリ甘ノ上∴さ士,岡′ ′ ピッリ ソ フを採旧しノた.

、1㍑岬)㌢備‘ 実験で三上,料南材料キり=仁「る州= ̄.条什で 積層電磁銅板塊を加上しノ√ユニ場た,加=二状態が′ 和めて不′ 麦 ;主とノ‘ ごり,′ 各極ワイトノ)断線が標発しノ′ ′ 二.吏た,被力J け 物ヒ電極ワイヤソ)接触頻度が多く,安定Lた放電現象を

誘発できなかノ〕トー 上_

二のため、電腐りイヤの断線対策とし/て以下々調整しノた 調整上 中発放電エネ′ レキーが′ 卜さくなろ」二うに−「る (調整項目 放電で流れる竃謡か)大きさを′ 卜封畑二設1王) 調整2,放電回数肌頻度を少なくする

(調整J f =] 放電が終イLトトら再び電圧をかける三

ごゾ川音間∃を良㍍)に設定〕

次に,彼加1二物㌢電輝ワイヤの接触対策とLて、接触

の要因がスラッン(放電加Ⅰ二衡ノ〕加1二層)ぴ)排.州、′ L二あ

ろと考え,以下椚調整を行った

調整こう。電極ワイヤ十彼加i 二物ヒのキャップ (附問)

を大きくする(調整哨トj )r ろ均加丁牒紺三を高めに設定)

上記ゾ)調整を行うことご, 加J 二〝〕途中でノ電極ワイヤゾ) 断線を発牛Lない か/),電極ワイヤと被加丁二物(ハ接触 を起こさない積層電磁錘卜仮の安定加1二条件を得た.ニの

咋〃)力Lけ速度は金属材料加⊥時の約封期(且.6mm/mi l l )で あった

4、試作機モータコアのワイヤ放電加工による加エ 4.1試作機モ叩タコアにおける加工条件の検討

加丁Ⅷ須木を藍巧打、2」∵小言「(ト1i g三ほ,加丁二しノ〔−お磁 鋼板をホLている)ノ㌣牛痩∴ 云集計したモータ拇ステー1夕

ほ,直径」8仇m町内径1ほm町高さ!00nl 【mであ畑Fi き.2

∴ホす厚さ0,35mI l l 〃)電磁鋼板をi O〔)mmに積層すろこと

で,モータコアが完成十ることになる

予備実験〃)結果から,100m† 11に積層した電磁錘板(28わ

枚)を1回のワイヤ放電減‖二で加トトろと、卜分な加【

′ 安定性やノ川1二速度が得J 〕j l ノないニ±が予測されたた扉), 積層した電磁鋼板明摩さを予備実験で実施した積層厚と

ぎ■ r J 程度にした、つ去り 積層厚さ5nm呈11程度ヒして,2

L司に分けてシ 加I 二すろニヒで,モータト機分を作凍した

′ 実際には 電磁飾卜板び)上卜面に4,5汀汀n〔り押さえ板を配置

し/,仝丁字65mm(電磁鋼板160枚)の銅板塊として加1二

(3)

Lた.

圭た、実際(/川口f 二では.予備実験で使用しイニ電磁銅板

〃)挿類,素材サイズ(予備実験2()()× 2001¶ nl こ二対t ノ美加

工40()×250m† ¶ &ヰ00×38()l ¶ m)や積層厚さの相違(j ㌧備

′ 実験50mn一に対し実加l 二65nl m)から予備実験で得た加

J 二条件ゾ〕去去では,加「状態が不安定であった この要

因とLて,鋼板塊のサイズが大きくなることで自重が増 し,剛性が低卜Lたため,たわみ量が増大L,内部応力 が大きくな/つたた琉と考えL、J れる.加L状態を詳しく観 察Lたところ,銅板塊が大きくたわみ、ワイヤ放電加J 二 機〝)下部ガイドと強く接触したことで,下部ガイドの鋼

板塊底面に傷が入っていた.

そこで,たわみによる,鉢板や加⊥機への損傷を防ぐ

たが)に,加⊥二する銅板塊と山口丁ニテー∴ブルの間隔を12mm として固定した.これに[り,鋼板塊をボルトで固定す ることで鋼板塊† 二面に生じるボルトヘッドやナットの突

起とワイヤ放電加」二げ)ド部ガイドが接触しない上うにな った.

さらに,安定した加L二を′ 実施すろために,予備‘ 実験で 調整Lたj 真目について再度見直Lを子J 二った。封本的には

放‘ 【=加一丁数の頻度をさらに少なくし∴隼均電圧を高くLた.

ニれに上り,力【l 1二速度「L r ′ 備′ 実験で得た値即20∼j ()サb 緯度に億卜し 0.j ∼0.5m王¶ ′ ′ ′ !扁nとなった

4.2 加工手順の検討

「’ i g.2で示すように,モータコアはフ 内周封はり外周部

分の2箇所をワイヤ放電加Tする必要があろ

加1二は,まず州司吾「;分の加丁を行い,内側ノ)不要な部 分〃)切り落とし加丁を実施Lて,次に外周部分び)加「を

行い,モータコアを作製しノた.

内周部分,外同部分の加1二において,そぴ)安まワイヤ

放電加=二を実施すると, 切り離される部分ゾ)支えがなく

なって,落下してしノまう.ニのため,最初に,ニー筒所を 切り残Lこ加Lを行い,次に落下防j 上板げ)取り付け7 最

後に,切り残した部分ノ)加「を行うことご,切り離され

る部分が落下Lない上うにLた.

43 内周部分の加工

圭ず;訂量g主3」′ 示すように∴畳鼠酢板と上下押づえ板で, 65mFl l に積層Lた電磁鋼板を扶与,固定ボ′ レトと固定用

クリナプで固定しノた.ワイヤ放電加t にかかろ前に形彫 放電加L二機に上畑 イニシャルホーノ“ ル及びボ′ し卜【古l 定何

の貫通穴慣廟 L二を子J ・/J 7二.

※ イニシャルホー【ル… ワイヤ放電伽丁時∴電極ワイヤ を通すにダ〕の八

薄板の積層物をワイヤ放電加工寸ろ場計,積層板間∵ 隙間を生じないとうにして,加「を安定させる必要があ る・そこで,積層板に隙間をノ上じさせない[うに)ステ

一夕形岨二「渉Lない位置に,敬箇所固定できる⊥うに

した.

次に,港1て防‖ 二極丹)取り付けを実施した.具体的にけ

内側C′ )加丁終了後に鋼板塊が落卜Lなし、[うに,:う個所 (120、毎2・5n−m程度=刀り残L加丁を行い(Fi g.4参照り その後,溝卜防止板を取付十,切り満としノ(3箇所残し た部分)加⊥を行った.切り落とし加⊥では 落卜防止

仮による固定∵烏口え,切断の際力【!し二液圧などに上り釦傲 塊が動かない上うに弓射ノなマグネソトで保持しノた・(Fi g.5

参照)

Fi g・6は,内部の不要な部分の切川落とし加てこが完「し た状態をホLている.

∼//ノ

ト、i g.1如上形状

Fl g.2 加工形状(加L二L′ た電磁銅板)

(4)

亘■ 、盲巳.ヰ こう笛j 叶り川代い」=二億レ㌻〕状態 :∵・

n厄.5 滞† ∵防‥二板キ取り付けた状億 ㌣ニ盲巳,8 ニう筒r ・ノ「リ」り賎し/加重二後ノ)」′畑態

言∴1g.6ト人相;ノ)イニ質ノ‘ パ以上引罰畑落とL加t ㌦ 卜i E.り 落「ドカL卜板キj kりけこナ′ ∫二扶態

外周畠け恒)加丁ニ

ヰ.5 ぴ津頼拍㍑恒)加11で切り藩士された部分≠吋溝川l ナ H∴ ′ 址=二液〃)循環等∴上り,各鋼板が振れ、加!二が′ 安定

Lない.ニれを防1ト「ろた裾∴ 新たに作製し∴7ニクリッ

プを胎り付けろニヒご,加丁液の循環等に上ろ影響戊少

なくし∴上.さらに,「郎工川ゾ)クリップごは 挟み込ゲ)ろ

部分が切断部近傍に限しれるために 外周切断邪道傍吏

告司定てきか押さえ板を1盲ょり什ナ′ J :∴ 二れ∴上り。断線

が発′ ‡∵J ろニヒなく,ノ安′ 走/⊥ごワイヤ放電加工ができろよ

/ノト

ノ′ )

Fi g.7、8,9,且0ご土,外周部分m加⊥イ川郎∵ホし′ ている. 農本的な干法は 内川部分し7)加Lと同じて㍉わる.

(5)

Fi g,10 試作機L′ 〕モータコア加=二が完成した状態

5.まとめ

小型高効率モーータ〝)開発を日直パ∴ モー1タコアのワイ

ヤ放電加Tに上ろ無査み加Lを・行い,′ ㌻年度は 試作モ

ー一夕コアの加Lを行った

安定な加仁を行うたぜ〕に,ワイヤ放電電流を小さく設

定し,放電回数の頻渡を少なくした.去た,ワイヤ電極

と被加‡ T二物と♂)ギヤップを大きくするために,加丁二電圧 を高く設定した.

去た,試作モータで「L 直径180mI ¶ のモータコアを作 製すろ必要があったため,積層すろ電磁銅板の附帯が均

一となるょうに,ボルトに上る固定を採井した− また, ワイヤ放電加⊥の切断による披力【=二物の落下を防1上する

ために,落下防止板を作製L/た.

この結果,ワイヤ放電加工による,絶縁皮膜を有した

薄板(厚さ0.35m扉詫錆勘鋼板の積層力r 】工が安定に実施で

きるようにな/つた.

参考文献

(l ) 三菱電機株式会社 加⊥技術ノウハウシートSⅢ

参照

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